整形外科の新しい治療法、再生医療 始めました
『切り傷や擦り傷が、いつの間にかかさぶたになっていた』 …そんな経験はありませんか?私たちは、トカゲほどではありませんが、もともと『修復する力』というものを持ち合わせています。
今回、導入したのは、PRP(多血小板血漿)療法という、自分の『修復する力』をサポートする治療法です。
今回、導入したのは、PRP(多血小板血漿)療法という、自分の『修復する力』をサポートする治療法です。
PRP療法ってなに…?
どこかで聞いた事ありませんか?『某有名スポー ツ選手がPRP療法へ挑戦』 …そんな記事やニュ ースが増えてきました。実は、海外のスポーツ業界では、手術を避けるためやドーピング対象外であることから、非常にポピュラーな治療法です。
PRP療法とは、多血小板血漿と呼ばれ、自分の血液から血小板を抽出して生成されます。この血小板は主に、①血液を固める働き ②組織修復を促す成長因子の働きがあると言われています。切り傷がかさぶたになる、この治癒過程において重要な存在が、血小板なのです。この血小板を痛んでいる部分に注入する事で、私たちが持ち合わせている『修復する力』を引き出してあげる、これがPRP(多血小板血漿)療法なのです。
ご自身の血液から生成しますので、副作用・アレルギーが少ないと言われています。 また、当日抽出+投与が可能な治療法です。
PRP療法で症状改善が期待できる整形外科領域における疾患
- 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
- アキレス腱炎
- 肉ばなれ等の筋肉の損傷
- 足底筋膜炎
- 腸脛靭帯炎(ランナー膝)
- 軽度~中等度の変性性膝関節症 等。
PRP療法が関節の痛みにも!?
実は、PRP療法はスポーツ外傷だけではありません。これまで、ヒアルロン酸注射や痛み止め等の薬物療法と手術が主な治療選択肢であった関節症の治療法として近年脚光を浴びています。
最近では『関節へのPRP療法』が注目度を浴びています。これがAPS(Autologous Protein Solution)自己タンパク質溶液と云われるもので、変形性膝関節症にも効果があることが信頼性の高い論文雑誌でも示されています。
① 関節炎に対する炎症を抑え・痛みを緩和する事
② 軟骨のすり減りによる軟骨変性の抑制の効果が期待できるため
と言われています。
最近では『関節へのPRP療法』が注目度を浴びています。これがAPS(Autologous Protein Solution)自己タンパク質溶液と云われるもので、変形性膝関節症にも効果があることが信頼性の高い論文雑誌でも示されています。
① 関節炎に対する炎症を抑え・痛みを緩和する事
② 軟骨のすり減りによる軟骨変性の抑制の効果が期待できるため
と言われています。
関節症の新しい治療法、APS療法
そもそも関節の痛みはなぜ起きるのでしょう?
関節の痛みの原因は、様々です。筋力の低下であったり、半月板の損傷等…その中に『軟骨変性』があげられます。つまり、軟骨が壊されてしまう事です。軟骨が壊されてしまう原因には、炎症性サイトカインという「悪いタンパク質」が影響しています。
APSとは、この抗炎症性サイトカインという「良いタンパク質」が豊富に含まれています。APSを関節内へ投与する事で、軟骨破壊へと傾きがちな関節内の環境を整えてあげる効果が期待できます。
関節の痛みの原因は、様々です。筋力の低下であったり、半月板の損傷等…その中に『軟骨変性』があげられます。つまり、軟骨が壊されてしまう事です。軟骨が壊されてしまう原因には、炎症性サイトカインという「悪いタンパク質」が影響しています。
APSとは、この抗炎症性サイトカインという「良いタンパク質」が豊富に含まれています。APSを関節内へ投与する事で、軟骨破壊へと傾きがちな関節内の環境を整えてあげる効果が期待できます。
このように、APS療法は、関節症に特化した特別なPRPです。広義ではPRPですが、関節の痛みに特化したPRPであり、『次世代のPRP』とも言われています。現在、『PRPの使い分け』がPRP療法において重要であると言われてきています。
えにわ病院では、『PRPの使い分け』を推奨しており、関節の痛み(関節の痛みの機序)に特化したPRP、APSを導入しました。従来の治療で効果が満足できない方、又は手術がしたくでもできない方・したくない方、多くいらっしゃいます。えにわ病院では、患者様に対して、より価値観・人生観に沿った治療選択肢を提供したいと考えています。
PRP・APS治療のメリット、デメリット
メリット
- 患者様ご自身の血液を用いるため安全性が高く、感染症やアレルギー反応などの副作用のリスクがありません。
- 自己血液から簡便に調整ができ、日帰りでの処置が可能です。
- 採血と注射で完了する治療なので、年齢の上限制限はありません。
- 治療痕が残りにくく、何度でも治療を受けることができます。
- 1回の投与で修復作用が上手く働けば、痛みの軽減や機能改善に対する長期的な 効果持続が期待できます(海外の臨床試験にて、APS療法では最大で24ヶ月効果が持続していたとの報告があります)
デメリット
- 患者様ご自身の血液を使用するため体調や年齢などに左右され、場合によっては安定した効果が出にくいといった欠点があります。(治療効果・効果の持続期間には個人差があります)
- 施術時、患部への注入には痛みを伴うことがあります。
- 採血部位・治療部位に皮下出血が起こる場合があります。
- 注射による腫れ・痛み・熱感・内出血など生じる恐れもありますが、一時的なものです。
- 症状が強く出た場合は当院へご相談ください。腫れや熱感を早く改善するためには、クーリング(冷やすこと)をお勧めいたします。
- 健康保険など医療保険制度上の保険で治療を受けることができません。
- 保険適用外となり自費診療で全額自己負担となります。
治療価格
PRP・APS療法は自由診療です!!
治療法 | 費用 | 治療キット |
PRP療法 (筋肉・腱への投与) | 80,000円+税 | GPSⅢシステム 医療機器承認番号:22700BZX00420000 (ZIMMER BIOMET 社) |
APS療法 (関節内投与) | 250,000円+税 | APSキット 医療機器承認番号:22900BZX00052000 (ZIMMER BIOMET 社) |
えにわ病院では、厚生労働省医療機器承認を得た、治療専用のキットを採用しています。
また、厚生労働省が定める再生医療法の下で実施しています。
また、厚生労働省が定める再生医療法の下で実施しています。
計画番号:PC1190003(PRP治療) PB1190003(APS治療)
よくある質問
APS療法の対象者
APS療法の対象者『変形性膝関節症』は、臨床症状とレントゲン所見によって、
【初期】時折の軽い疼痛、違和感が出現しはじめた頃 【進行期】歩行や立ち上がり時の動作時に常に疼痛を伴い、関節に水が貯まる頃 【末期】安静や睡眠時にも疼痛が持続し家事全般などの日常生活動作の支障が著明な頃のステージによって治療法も異なり、初期の治療は湿布やリハビリ、あるいは日常生活動作の見直しと減量が主体となりますが、進行期の治療は鎮痛剤の投与、ヒアルロン酸注射や装具療法の治療が追加されます。末期の治療になると保存的治療では効果ないため、関節鏡、 骨切り術、人工関節などの、手術治療が進められることになります。 従って、APS療法は、まず保険適応があるヒアルロン酸注射等の保存療法を受けても疼痛の改善が乏しいけれど、手術を希望しない進行期の患者様が良い適応になります。
またこれ以上の変形の進行を懸念されている方にも、試してみる価値のある方法と思われます。 さらに、心疾患、脳疾患にて手術に危険性が高い方、仕事や家族の都合(お子様の進学、両親の介護、ペットの世話等)で手術を延期せざるを得ない方にも、試してみる価値のある方法と思われます。
【初期】時折の軽い疼痛、違和感が出現しはじめた頃 【進行期】歩行や立ち上がり時の動作時に常に疼痛を伴い、関節に水が貯まる頃 【末期】安静や睡眠時にも疼痛が持続し家事全般などの日常生活動作の支障が著明な頃のステージによって治療法も異なり、初期の治療は湿布やリハビリ、あるいは日常生活動作の見直しと減量が主体となりますが、進行期の治療は鎮痛剤の投与、ヒアルロン酸注射や装具療法の治療が追加されます。末期の治療になると保存的治療では効果ないため、関節鏡、 骨切り術、人工関節などの、手術治療が進められることになります。 従って、APS療法は、まず保険適応があるヒアルロン酸注射等の保存療法を受けても疼痛の改善が乏しいけれど、手術を希望しない進行期の患者様が良い適応になります。
またこれ以上の変形の進行を懸念されている方にも、試してみる価値のある方法と思われます。 さらに、心疾患、脳疾患にて手術に危険性が高い方、仕事や家族の都合(お子様の進学、両親の介護、ペットの世話等)で手術を延期せざるを得ない方にも、試してみる価値のある方法と思われます。