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〒061-1449 北海道恵庭市黄金中央2丁目1番地1 TEL:0123-33-2333(代) FAX:0123-33-5108
整形外科外来は予約制です。予約専用電話番号:フリーダイヤル0120-601-023
 
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膝関節グループでは、木村医師・磯部医師・森医師が、数多くある膝関節疾患に対する治療を行っています。当院で主として行っている高齢者に多い変形性膝関節症、若年者に多い膝前十字靱帯損傷に対する治療に関し報告します。
■概念
関節は骨と骨が直接擦れあっているのではなく、骨の表面に軟骨という柔らかい組織があり、膝の場合、大腿骨(太ももの骨)の軟骨、脛骨(スネの骨)の軟骨、膝蓋骨(お皿の骨)の軟骨がたがいに接触しすべるようにして動いています。軟骨には神経や血管がなく、正常の場合全く痛みを感じません。しかし、加齢による変化に体重増加やO脚変形、過酷な日常生活動作などの要因が加わり、徐々に軟骨が変性し摩耗して行くと、痛みを感じるようになります。特に日本人の場合、O脚変形の傾向があり、膝の内側に荷重がかかり、内側の軟骨がすり減っていく内側型変形性関節症が多くみられます。
■治療方法
初期には、大腿四頭筋訓練、体重コントロール、足底板や、関節内へのヒアルロン酸製剤の注射や痛み止め処方など、手術をしない保存的治療を行っています。しかし、病気が進行すると手術治療が必要となってきます.
■観血的治療
 ●関節鏡視下手術
  膝関節に約1cmの傷を2、3カ所開けて、鉛筆ぐらいの太さの関節鏡を挿入し
  テレビをみながら、傷んだ半月板や軟骨を修復する手術です。
  入院は1週間以内ですが、比較的軽度な症例にのみ効果が認められます。
 ●高位脛骨骨切り術
  O脚を根本的に治療し、X脚にする事によって体重のかかる場所を
  膝の内側から外側に移動させる手術です。内側型変形性膝関節症の
  中期までの方は、外側の関節軟骨はまだ、正常に残っており、これを
  利用する方法です。入院期間は約3週間です。
 ●人工膝関節置換術
  軟骨が徐々にすり減ってしまい、最後には全て消失してしまい、
  骨と骨が擦れあうようになるのが、末期の変形性膝関節症です。
  現在の医学では新たな軟骨を骨の表面に生やすことはできません。
  そこで、人工的に軟骨をつくりそれを、大腿骨、脛骨、膝蓋骨の表面に
  貼り付けるというのが、人工膝関節置換術の基本的なコンセプトです。
  手術時間は一時間前後、入院期間は約3週間程度です。
両変形性膝関節症(術前)
同じ患者さんの術後
手術前のレントゲン写真
術後レントゲン写真
リハビリテーション風景
■前十字靱帯
膝関節のほぼ中央にあって、大腿骨の後方より脛骨の前方に繋がっている靱帯であり、主として脛骨が前方にズレる事や、回旋することを防ぐ役割をしている重要な靱帯です。
■前十字靱帯損傷
スポーツ外傷などで膝を捻った際に受傷することが多く、損傷すると膝がガクっと外れたような感じがし、やがて腫れて痛みを伴い、関節内に血液が溜まってきます。
■前十字靱帯損傷の治療
ギプスや装具による保存的治療によって治癒する症例があることが報告されていますが、ほとんどの症例で膝関節の不安定性が残存します。この状態で、スポーツ活動や労働を行うと、膝が外れるような感じや不安感を覚えます。さらに、ちょっとした事で、膝に血液が溜まるような怪我を繰り返したりします。そのたびに、膝の関節軟骨や半月板を損傷し、将来的に変形性膝関節症という治癒困難な状態に陥ってしまします。
■前十字靱帯再建術
今日まで様々な手術方法が発表されてきましたが、主流は再建材料に自分の組織を用いる方法です。我々は膝屈筋腱のひとつである半腱様筋腱を採取して使用しています。この腱を2つに分別してそれぞれ2重折にして直径6mmぐらいにし、その両端に強力な人工靱帯を縫いつけ移植材料としています。関節鏡を用い、小さな傷で膝の中をのぞきながら大腿骨と脛骨に骨孔を開けてその中に移植材料を通し固定します。手術時間は1時間から1時間30分で術中出血はほとんどありません。
■術後リハビリテーション
手術治療はほぼ確立されており、専門医であれば確実に再建可能なレベルにあります。重要なことは術後のリハビリテーションです。移植した靱帯に負荷をかけないようなリハビリテーションプログラムを作成し、実践しています。
■治癒までの期間
入院期間は約2週間。術後リハビリテーションを通院または自宅にて行って、約6ヶ月の競技復帰を目標としています。
■治療成績
2005年~2010年までに196例の前十字靱帯再建術を行い、平均入院期間は18日でした。膝不安定性を測定する器械よる健状側との比較では、ゆるみが約1mm以内であり、満足できる結果でした。
古くは、人工膝関節置換術を行うと膝が曲がらなくなったり、緩くなったりするので、激しい労働やスポーツ活動は控えるようにと考えられてきました。しかし、近年人工関節の進歩によりよく曲がる関節が開発され、また積極的にスポーツ活動を薦めている施設もあります。われわれも、究極の人工関節は若い時の膝と全く同等であるべきだ、という考えを基本に日々手術やリハビリテーションの研究を行っています。実際、正座可能となった方々もたくさん経験しております。しかし、残念ながらその確率は約5%です。これを100%にすることが、将来の我々の責務と考えております。今後更に増加すると思われますが、多くの方々に満足して頂けるよう努力して参ります。
膝関節手術総数
672件
人工膝関節全置換術
357件
人工膝関節再置換術
12件
人工膝関節片側置換術
33件
関節鏡視下手術
121件
前十字靭帯再建術
32件
高位脛骨骨切り術
31件
その他
86件
(2016年度)
 
 
 
 

 
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